活発な支部活動

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博修士会
トヨタ専務の井川氏が講演 「よき大学教育が大切」

 博修士会(北嶋弘一会長)総会及び学術講演会は、七月二十八日に盛会のうちに行われた。第一部の総会は、物故者への黙祷と学歌斉唱で始まった。続いて、北嶋会長と来賓の挨拶があった。来賓の一人、越智副学長は、挨拶の中で関西大学大学院の近況について博修士会の会員の理解を求める発言があった。
 次に、北嶋会長の議長の下で議事に入った。まず十八年度事業報告および収支決算について詳細な報告があり、監査報告を経て、両議案は承認された。次いで、十九年度一般会計収支予算(案)について説明があり、了承された。
 総会終了後、学術講演会が開催された。今年の講演会は、社会連携推進本部と科学技術振興会等の協賛を得て、例年に見られないほどの盛況であった。河田悌一学長、池内啓三常務理事、越智光一副学長他、学内外の会員および多数の一般の参加者を見ることができた。
 講師は、トヨタ自動車の専務取締役および生産技術本部長の要職につかれている井川正治氏である。井川氏の講演は、「日本経済とトヨタの課題―生産現場のトップが語る世界標準『トヨタウエイ』―」と題するものであった。

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 同氏の講演では、トヨタが編み出した独自のプロダクション・システム―「トヨタ生産方式」―の真髄をうかがうことができ、そのリアリティとコンセプトを理解することで、我々の思考回路の転換を迫るものであった。
 また、井川氏は、「世界に通用する製造業の活性化を図るには、良き大学教育を通じて優れたエンジニアと経済観念の豊かな学生を世に送り出すことが大切である」という印象的な言葉で講演を結ばれた。
 講演会終了後、以文館の食堂で短時間ではあったが、井川氏を囲んで、終始、なごやかなうちに懇親会をもつことが出来、実に有意義な半日であった。なお、末筆になったが、今年は女子秀麗会の会員も久々にご出席下さり、会は華やいだ雰囲気であった。(広報部 北川勝彦)

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