1.「災害激動時代に発生する連続複合災害がわが国を苦しめる
~ 複合災害の端諸になる南海トラフ巨大地震や首都直下地震 ~」
社会安全学部 河田 惠昭 教授
2.「災害復興における空間的課題へのアプローチ」
社会安全学部 越山 健治 教授
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東邦窯業㈱は、工業用不織布ロールを柱に各種ロールを製造、販売しています。不織布ロールは、東邦窯業㈱が世界に先駆け各種生産ラインにおけるロールの高速化に対応するため、1966年(昭和41年)に開発しました。
不織布ロールは、不織布を積層、加圧し、成形して製作します。不織布は、繊維を熱、機械的または化学的な方法によって接着または絡み合わせることで布にしたものです。
ロールが回転時、不織布が多孔性であることを利用し、圧縮(遮断・排出)、開放(吸収・吸引)が繰り返され、その時、スポンジで水分を吸い取るように吸排効果が優れていることが不織布ロールの特徴です。
主な用途は、スリップ防止対策、絞り(拭き取り)、塗布ロール、制御ロールなど各種生産ラインで使用されています。具体的な使用例として、鉄鋼、特殊鋼、アルミニウム、伸銅関連などの金属加工ラインの油、水、薬液などの絞りロール、塗布(塗油)ロール、制御ロール、自動車(ボデイ)生産ラインの油などの絞りロール、制御ロールおよびフィルム、繊維の加工ラインの制御ロールなどです。制御ロールは、テンション・ピンチ・フィード・テーブル・各種ガイドなどの様々な用途に使われます。
不織布ロールの顕著な特性は、従来のゴムロールなどに比較して非常に高い摩擦係数を有しており、高速での湿潤鋼板のライン搬送においても鋼板の蛇行の要因となるハイドロプレーニング現象あるいは、スリップの発生がなく高速運転が可能となり、スリップ傷、折損による不良品の発生が抑止され歩留り向上に貢献しています。ハイドロプレーニング現象は、鋼板とロールの間に油などの液膜ができてコントロールが効かなくなる現象です。その他の特性として、水、油などの絞り(ふき取り、せき止め)効果に優れる高い絞り性、ロールの傷が製品に転写されない製品保護、傷転写対策に最適な弾性や耐摩耗性に優れた耐エッジ性があります。
ユーザーの要望に応じて独自に設計した不織布の種類を多数準備し、使用条件に合わせて適切な不織布を選定からロールの設計、製作まで確かな提案力でのものづくりを展開しています。
東邦窯業㈱は、不織布ロールの他に研削バフ、高機能特殊ロール(ビワコロール)、ブラシロール、ゴム(ウレタン)ロールなども製作しています。
研削バフは、不織布に研磨材を結合させた不織布研磨具で金属製品のクリーニング、傷、バリ取り、仕上げなど研磨から研削まで対応が可能です。形状もシート状のものからロール状、ディスク状のものがあります。
ビワコロールと呼ばれる高機能特殊ロールは、らせん状に巻きつけた各種高機能繊維(アラミド、PBO)による不織布を加圧し成形した不織布ロールで、すぐれた耐熱性(使用温度領域250℃~400℃)と高い耐磨耗性を実現しています。東邦窯業㈱の強みである不織布の特性を生かした提案で、最近、鉄鋼業界で需要が増加してきていますが、さらなる用途開拓を進めています。
ブラシロールは、コイル状チャンネルブラシを軸に巻きつけて固定したロールです。鋼板の洗浄などに使用されています。
ゴム(ウレタン)ロールは、軸にウレタンを蒸着、成形したロールで鋼板の制御(駆動、送りなど)に使用されています。
さらに、生産現場のニーズをかたちにしたロールなどの油膜の厚みを測る「レンズ膜厚計」が、その簡易さで好評を得ています。
東邦窯業㈱が開発した不織布ロールは、世界の鉄綱・非鉄金属、自動車関連などのメーカー各社の多彩な用途に応えています。海外のメーカーおよび日本のメーカー各社の海外進出に伴い、現地でのロールの設計、製作や技術サービスなど刻々と変化するものづくりへの環境に応えるグローバルネットワークを構築し推進しています。
東邦窯業㈱を拠点として、基盤技術である不織布の設計技術および不織布ロール成形技術を基にアメリカ、ドイツ、韓国、台湾のライセンシー4社の技術指導と共に優れたパートナーとしてマーケティングなどでも提携しています。東邦窯業㈱がマザー工場の役割で海外拠点の生産性向上を支援することで最適調達、最適生産、最適供給を実現するグローバル体制のさらなる充実化を図り、常に時代が求めるものを提供し続ける姿勢で多様化する課題に挑戦し続けます。
所在地:〒529-1325 滋賀県愛知郡愛荘町東円堂533-2
代表者:代表取締役社長 東野 哲男
TEL:0749-42-2801
FAX:0749-42-2803