「関西ものづくり新撰」は、販路開拓に意欲のある関西ものづくり中小企業が独自に開発した新製品・新技術のビジネス拡大を応援する取り組みです。
今回、中嶋金属株式会社の「内径0.3mm微細管内側に金メッキを施す技術」が選ばれました。
http://www.kansai.meti.go.jp/3-5sangyo/shinseihin/kettei2012.html
「関西ものづくり新撰」は、販路開拓に意欲のある関西ものづくり中小企業が独自に開発した新製品・新技術のビジネス拡大を応援する取り組みです。
今回、中嶋金属株式会社の「内径0.3mm微細管内側に金メッキを施す技術」が選ばれました。
http://www.kansai.meti.go.jp/3-5sangyo/shinseihin/kettei2012.html
校友会産学サークルは、いままで以上に多くの校友に校友会と交流してもらうための接点づくりとネットワークの形成を目指しています。具体的には、現役世代の校友、学生および校友が経営する企業との接点づくりを進めます。
校友会が目指している社会との交流と連携の方向性について、校友会会長が就任時のビジョンで、校友が地域支部、職域会での地域に密着した諸活動を通じて地域社会に貢献すること、大学、校友それぞれが保有する知的財産などの知を基に連携による活用で大学、校友の発展と社会に寄与すること、および学生に対するリクルート情報の提供、支援の仕組みを構築し推進すること、が示されました。
現在、校友会の活動は、
〇 現役世代の校友の参画が少ないこと。
〇 学生のキャリアアップ支援など校友との交流の機会が少ないこと。
〇 産学連携などでパートナーとして校友が大学を活用するという取り組みが十分に浸透していないこと。
などの課題があります。これらの課題は、どれもいままでの枠組みの延長線上では解決は困難で、硬直化したところを変える取り組みが必要であると考えます。
校友が有する多様な強みや特長、潜在力などの結集を目指している校友会産学サークルは、多様な視点で大学の社会との交流と連携の取り組みを促進し、大学の存在感を社会貢献でさらに高めるため、校友と大学との新たな出会いの接点づくりの可能性に挑戦する校友会活動のパラダイム チェンジの試みです。
機関紙「関大」に連載している企業紹介は、校友会産学サークルの活動における共通認識を醸成するため、校友が経営する企業のものづくりの現場を連携プロデューサーが自らの足で取材し「ものづくりの現場のいま」として発信しています。発信は、「種蒔き」であり、関西大学への想いが強い校友との交流と出会いを生み出す契機となり、大学への愛着や誇りを改めて喚起することを期待しています。校友が出会いと交流を重ね、共鳴し合いまとまっていくためのネットワーキング活動を展開し、生まれたつなぎの芽を共有し、育てる場としてのプラットフォームの構築を図っています。プラットフォームは、「それぞれの目的、価値観が違うことを認め合いその上で協力し共に成長する」をコンセプトに、課題ごとに大学の知を積極的に活用することを考える企業集団です。社会的価値の創造を実現する仕組みとして、プラットフォームを産学協働の連携事業を実践する基盤とします。
校友会産学サークルは、校友を通じた関西大学のイズムの社会への発信にもなり交流の人口を拡大し、魅力と活力あるつながりを実現することで校友会の活動に新たな付加価値を創出、育成に資する取り組みを展開します。
校友会産学サークルのねらい
1. 現役世代の校友との接点づくり
現役世代の校友と大学との接点づくりを目指し、関西大学への想いを拾い上げる。同質化している校友会活動の新たな循環を提案する。
2. 学生との接点づくり
大企業に偏りがちな学生会員の視野を広げる仕掛け作りを進める。校友が学生に対して企業の志や戦略を語る場を企画、提供する。
3. 企業との接点づくり
大学を知り、大学を活用するための新しいつながりを構築し、推進する。大学の社会貢献に対する校友会の支援の役割を探る拠点にする。
これまでの成果
中小企業投資育成㈱の会員による関西大学のコミュニティとして活動の「年輪関大会」(会長 朝倉 満、会員企業40社)をプラットフォームに設定して活動を支援しています。
たとえば、
・ 産学連携による共同研究
・ 産産連携による技術開発
・ 大学教育に対する企業からの高額の寄付
・ 大学主催のセミナーにおける企業からの講演
などが実施中あるいは予定しています。
企業紹介の掲載など校友会産学サークルの活動を通して、校友である経営者からは、「母校に何か寄与できることをしたいという熱い想いは持っている。大学とどう繋がっていいかわからなかったが、企業紹介を契機に繋がることができて喜んでいる」との言葉をいただいています。企業経営者は、母校と交流、連携し様々な活動に取り組むことで母校への恩返しを実現するとともに、世の中に貢献することに結び付けられるのではないかと考えられています。
母校への想いをかたちに、企業と交流、連携するための接点づくりの動機付けとして校友会の新しい受容層を開拓する体制と仕組みを整えて草の根の活動が必要であることを強く実感しています。
紙媒体の情報発信は、一過性で一方向のものとなりがちなことから、2012年(平成24年)9月から校友会ホームページに企業紹介など校友会産学サークルの活動を掲載し、校友が情報をいつでも閲覧、共有できる仕組みを構築しています。訪問者数、アクセス数は多く、かなりの反響があることがうかがえます。情報を発信し続ける必要性を改めて確信しています。情報テクノロジーがどんどん進化していくなかで現実に校友会にアクセスされる校友だけでなく、インターネットを通じて多くの校友とのアクセスの拡大も図ります。
今後の取り組み
企業紹介の機関紙への連載は、第574(3月)号をもって一区切りとします。快く掲載に同意して頂いた企業をはじめ多くの方々のご協力に感謝します。ありがとうございました。
校友会産学サークルの最終ゴールは、ビジネスモデルの創出を目指しています。今後、「種蒔き」から「芽を育てる」のフェーズに進めます。ご紹介した企業のものづくりの技術をコアにした課題ごとにプラットフォームの構築と推進に注力します。
校友会産学サークルの活動の内容は、随時、校友会のホームページに掲載し、発信します。是非、アクセスして頂き忌憚のないご意見をお聞かせ願います。なお、企業訪問は、継続して実施して「種」の蓄積を図ります。
校友企業の紹介は、随時校友会のホームページに掲載しデータベース化を図ります。引き続きご協力とご提言をお願いします。
以 上
(関西大学校友会 連携プロデューサー 田中 久仁雄)