2012年3月アーカイブ

 ㈱三和鋲螺製作所は、特殊サイズ、特殊形状のねじ、およびあらゆる産業分野向けの長尺ボルト、Uボルトなど、多品種のねじの受注生産で確固とした地位を築いています。注文から納入まで職人の勘や経験に頼らず、圧造、転造加工技術を基盤技術に主に、オーダーメイドの製品を製造しています。多品種、少ロットの時代に、即応、即納ができる独自の生産システムによって徹底した品質管理を行い、多品種少量生産のビジネスモデルによるものづくりを展開しています。圧造や転造の一次加工だけでなく切削や穴あけなどの二次加工を施しながら付加価値の高い製品を提供するねじメーカーです。約1,500種類に上るねじ生産を行い、自動車、建築、家電、医療・介護などの各分野に供給しています。

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 技術の進展に伴い、製造現場の高度化という変化が起き、社員には生産状況を診断する能力が求められています。現在、より強い企業を目指して、不良品ゼロという究極の品質保証を維持すること、毎年売り上げの10%は新製品で占めることに挑戦しています。
 ユーザーの要求する品質レベルを確保するための取り組みとして、独自に検査管理システム「蒼龍(そうりゅう)」を開発しています。同ソフトは、計測器とパソコンを連動させ、計測データを自動的に記録して音と画像によって製品の品質の合否判定を行う検査管理システムで、品質に関するソリューションの提供や社員の教育に活用しています。これにより、製造プロセスで仮に不良品が発生しても、次の加工工程に流れなくなります。製造プロセスで品質をつくりこむことで不良品の発生を防止し、究極の品質保証ゼロ・クレームが実現しています。
 また、常に顧客のニーズに的確に応えるものづくりを追求しています。これまで蓄積してきた圧造・転造および切削に関する技術とノウハウを活用し、さらにものづくりの一層のレベルアップを目指して、自社だけでなく製造現場の各加工工程の協力企業、商社、大学・研究機関などと協働で技術開発、製品開発を推進しています。三和鋲螺製作所は、約150社の協力企業とのネットワークを構築しています。異なる技術を組み合わせることは、新しい技術や製品を生み出す可能性が高められ、両者のどちらにも無い何かが生まれることが期待できます。協力企業との連携事例として、フォームローリングによる生産技術の確立および新製品の開発を圧造機のメーカー、転造機のメーカーおよび材料メーカーと推進しています。フォームローリングは、転造ダイスに沿って材料を転がし徐々に塑性変形させる加工法で、切削加工に比べると連続加工が可能であるため生産性や製品強度、品質、コスト面などで優れた生産技術です。
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 三和鋲螺製作所は、品質とコストにおいて他の追従を許さない独自のものづくりに取り組み、また、社員一人ひとりの成長を促す人づくりを、考え方の共有、振り返りと気づき、話し合うをコンセプトに意欲的に推進しています。1992年にセミナーハウス「活学館」を開設、「活きた学問、知識を使える知恵に」をポリシーに、従業員が自由に使えて学ぶ施設となっています。生産現場を活性化するリーダーを育成するため、定期的に技術伝承活動「三和鋲螺テクノスクール」を開催、社員個人のレベルアップを図るとともに、会社組織として必要なスキルは何か、強化すべきスキルは何かを徹底追求に努めています。
 次世代となるねじ製造技術を創っていくことが不可欠であると考え、ねじ製造の新しい加工に絶えず挑戦し、顧客の要望に丁寧に対応できるものづくりの高い技術力とそれを支える強い組織としてのグループ力を高め、競争力の強化に取り組んでいます。常に革新し続けるために、先を見据えた自助努力そして連携企業などビジネスパートナーとの連携強化を図り、高品質が顧客に伝わるものづくりを追求して、一歩先を行く行動力で地域に、社会に貢献する企業を目指しています。


所在地:〒578-0982
大阪府東大阪市吉田本町2丁目7番9号
代表者:代表取締役会長 樫本 隆之
TEL.072-963-0381 FAX.072-964-5502
http://www.sanwabyora.co.jp

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